猫を愛でたい
2024年10月26日(土曜日)~12月8日(日曜日)
大きな目にとがった耳、しなやかな体躯にぷにぷにの肉球、思わずなでたくなる柔らかい毛並みの猫たち。見た目の愛らしさはもちろんのこと、神秘的で自由気まま、時に甘え上手な猫は、いつだって多くの人々を魅了してやみません。猫は、今ではペットとしての人気が定着し、アニメやキャラクターにも取り入れられ、ブームを巻き起こすほどより身近な存在となっています。
そのような猫たちは日本美術にも数多く登場します。江戸時代には猫と蝶や牡丹などの組み合わせが吉祥の画題として好まれたほか、鼠除けの猫絵として人気を博しました。歌川国芳に代表される浮世絵では、日々の暮らしの中でかわいがられる様や擬人化された姿で描かれ、さらには物語の化け猫としても登場します。また近代では猫の傑作を何枚も描いた菱田春草が有名です。このように古今東西を通じてさまざまな作家たちが、身近な動物である猫をモチーフに制作し、そのどれもが個性的な魅力で溢れた作品ばかりです。
本展では、歌川国芳等の浮世絵、菱田春草、下村観山ら日本美術院の作家たちが描いた日本画のほか、猫好きで有名な彫刻家・朝倉文夫と木内克の彫塑作品、現在活躍中の作家の作品まで、魅力的な猫を多数紹介します。猫好きの方も、そうでない方も、今よりもっと猫を愛でたくなる展覧会です。
菱田春草《黒猫》
明治43年(1910)
播磨屋本店蔵
小茂田青樹《春の夜》
昭和5年(1930)
埼玉県立近代美術館蔵
朝倉文夫《つるされた猫》
明治42年(1909)
東京藝術大学蔵
歌川国芳《見立東海道五拾山次岡部猫石の由来》
弘化4年(1847)
東京都江戸東京博物館蔵
【前期10月26日~11月17日】
竹内浩一《戯画女郎蜘蛛とねこ》
平成17年(2005)
郷さくら美術館蔵
木内克《親子猫》
昭和35年(1960)
水戸市立博物館蔵
國司華子《オチツケ!》
令和2年(2020)
作家蔵
会期 | 2024年10月26日(土曜日)~12月8日(日曜日) ※会期中、一部作品の展示替えを行います。 【前期:10月26日(土曜日)~11月17日(日曜日)、後期:11月19日(火曜日)~12月8日(日曜日)】 ![]() ![]() ![]() |
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休館日 | 月曜日 ただし、11月4日(月・振)は開館、11月5日(火曜日)は休館 |
開館時間 | 午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで) |
入場料 | 一般950(820)円/満70歳以上470(410)円/高校生710(590)円/小中生360(240)円 ※( )内は、20名以上の団体料金 ※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳又は指定難病特定医療費受給者証等をご持参の方および付き添いの方1名は無料 ※土曜日は高校生以下無料 ※11月13日(水曜日)は茨城県民の日のため全ての方無料 ※「にゃん割」として猫に関する物を身につけて来館いただくと、団体割引が適用されます。 (スマートフォンの画像・動画、本物の猫は割引対象外です。) |
主催 | 天心記念五浦美術館企画展地域連携実行委員会・茨城県天心記念五浦美術館 |
後援 | 朝日新聞水戸総局/茨城新聞社/産経新聞社水戸支局/NHK水戸放送局/東京新聞水戸支局/毎日新聞水戸支局/読売新聞水戸支局/LuckyFM茨城放送 |
オープンワークショップ「猫耳大作戦」
手作りした猫耳を身につけて美術館をお散歩しませんか。みんなで猫耳をつけて館内を猫だらけにする大作戦です。参加無料。どなたでも参加できます。
掲載日 令和6年11月6日