教育普及アートバス事業
「茨城県近代美術館企業パートナー制度」の「教育普及アートバス事業」により、来館のためのバス借り上げ料や高速道路利用料を助成しています。当館では、動画視聴による事前指導や、岡倉天心と五浦の作家たちを知る「岡倉天心記念室の見学」、展覧会鑑賞を通して美術の楽しみ方を体験することができる「対話型アートツアー」、「日本画体験ワークショップ」などのプログラムを用意しています。
※参加は申込制ではなく、実施ローテーションに基づき、年度ごとに市町村教育委員会と実施校数を指定しております。
目的
茨城県内の小学校を対象に美術館での文化芸術の鑑賞や体験などの環境づくりを推進し、子どもたちの豊かな感性と創造性を育んでいきます。
プログラム
1 動画視聴による事前指導
来館前に事前学習動画を視聴し、美術館での鑑賞マナーを学びます。子どもたちの来館への不安を軽減し、来館への期待を高めることができます。
2 当日の活動内容
当館提案の活動プログラム(案)をもとに当館と学校とで事前に打合せをします。
(1) ガイダンス
講堂で、当館や岡倉天心と五浦の作家たちについての概要を学びます。また、美術館での鑑賞の仕方などを確認します。
講堂でのガイダンスの様子
(2) 岡倉天心記念室の見学
岡倉天心記念室で、天心や五浦の作家たちの主な業績を学びます。
(3) 対話型アートツアー
1グループ5~6人程度に分かれて、子どもたちがスタッフ(ファシリテーター)と一緒に対話をしながら展覧会を鑑賞します。
作品を前に「みる・考える・話す・聴く」を繰り返し、それぞれの視点での考えや思いをみんなで共有します。それにより作品の見方を広げ、表現する力や多様な考え方を受け入れる力を養うことができます。
参加した学校の先生方からは、作品の見方や楽しみ方を広げたり、美術館を身近に感じる機会を生み出したりすることができると好評を得ています。「子どもたちの鑑賞の興味が高まり、普段発言しない子も楽しそうに参加していた」「鑑賞する際の視点が分かり、その視点は図画工作の授業でも使える」などの声が寄せられています。
対話型アートツアーの様子
(4) 展覧会鑑賞(自由鑑賞)
対話型アートツアーの後、引率の先生や子どもたち同士が対話をしながら、自由に展覧会を鑑賞します。
展覧会を鑑賞する様子
(5) 日本画体験ワークショップ
展覧会の内容や季節等に合わせた楽しいものづくりを体験します。
ワークショップの様子