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本日 12月8日(月)の開館状況

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トップ企画展令和7年度(2025年4月~2026年3月)> 企画展 「生誕150年記念 木村武山展」

企画展 「生誕150年記念 木村武山展」

展覧会概要

木村武山(1876-1942)は現在の茨城県笠間市出身の日本画家です。東京美術学校時代には岡倉天心の薫陶を受け、日本美術院創立にも副員として参加しました。明治39(1906)年、天心が苦境にあった日本美術院第1部(絵画)の茨城県五浦移転を決行した際には、横山大観、下村観山、菱田春草の3人の先輩と共に家族を引き連れて五浦に移住しました。以後、武山はその生涯を近代日本画の発展にささげ、歴史画、花鳥画、仏画など幅広いテーマで作品を残しました。現在、武山の作品は、美術館・博物館のみならず多く個人によって所蔵されています。
本展は、木村武山の生誕150年を記念し、県内外の美術館のほか、個人所蔵家のご協力を得て開催いたします。代表作に加え、これまであまり出品されてこなかった作品、長年、所在が不明となっていた作品など、優品約60点を前期・後期に分けてテーマごとに紹介します。特に「仏画の武山」と称され、新境地を開いた後半生の仏画作品には、武山の深い信仰心と高い技量が表れており、今なお見る人に深い感銘を与えています。本展では、武山にとっての仏画の意義を再考し、武山芸術の集大成ともいえる笠間大日堂に安置されている厨子を特別に展示します。 

 

pdfプレスリリース(pdf 1.38 MB)

開催詳細

企画展「生誕150年記念 木村武山展」
会期

2026年2月11日(水曜日・祝日)~4月19日(日曜日)

 前期:2026年2月11日(水曜日・祝日)~3月22日(日曜日)

 後期:2026年3月24日(火曜日)~4月19日(日曜日)

 ※絵画は前期・後期で全点展示替え

休館日毎週月曜日 ※ただし2月23日(月曜日・祝日)は開館。2月24日(火曜日)は休館
開館時間午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで)
会場展示室A
入場料一般360(290)円/満70歳以上180(140)円/高校生240(170)円/小中生170(110)円
※( )内は、20名以上の団体料金
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳又は指定難病特定医療費受給者証等をご持参の方および付き添いの方1名は無料
※土曜日は高校生以下無料(春休み期間は除く)
※3月14日(土曜日)は満70歳以上の方無料
主催

天心記念五浦美術館

生誕150年記念木村武山展地域連携実行委員会

主な出品作品

【前期】 展示期間:2026年2月11日(水曜日・祝日)~3月22日(日曜日)

  • 陶淵明(対幅)左 陶淵明(対幅)右
    陶淵明(対幅)大正2年頃(c.1913) 個人蔵
  • 武神
    武神 昭和11年(1936) 個人蔵

 群鶴(其一・二)

群鶴(其一・二) 大正13年(1924) 個人蔵

  • 雨中の柿
    花鳥十題の内 雨中の柿
    大正9年(1920) 個人蔵
  • 白菊
    花鳥十題の内 白菊
    大正9年(1920) 個人蔵
  • 不動明王
    不動明王
    大正4-5年頃(c.1915-16)
    個人蔵

  •  

【後期】 2026年3月24日(火曜日)~4月19日(日曜日)

11高倉帝厳島行幸.jpg

高倉帝厳島行幸 明治29年(1896) 東京藝術大学蔵

秋草図屏風(左)秋草図屏風(右)

秋草図屛風 大正5-6年頃(c.1916-17) 個人蔵

  • 伊邪那岐・伊邪那美命
    伊邪那岐・伊邪那美命
    明治37-39年頃(c.1904-06) 
    笠間稲荷美術館蔵
  • 観世音寺炎上之図
    観世音寺炎上之図
    昭和9年(1934) 
    横浜美術館蔵
  • 聖観世音菩薩
    聖観世音菩薩
    昭和10-12年頃(c.1935-37)
    個人蔵

 

※都合により、出品作品が変更になる場合があります。

本展のみどころ

1.新発見の作品、県内美術館初出品の作品を公開

木村武山の作品には、行方が分からなくなっている作品が相当数ありますが、今回その所在が明らかになった作品、これまであまり美術館等で展示されてこなかった作品も紹介します。

2.説話・物語、花鳥風月、仏画の3つのテーマにわけて展示

展示作品を武山が得意とした3つのテーマに分けて紹介します。特に仏画においては、右手の自由を失って筆を左手に持ち替えて描いた「左武山」と言われた時代の作品も紹介します。

3.武山芸術の集大成、大日堂安置の厨子と大日如来坐像を特別展示

笠間大日堂に安置されている厨子及び大日如来坐像(笠間市教育委員会所蔵)は会期を通して展示いたします。

関連イベント

講演会 「木村武山の描いた芸術と宗教―岡倉天心の教えのもとで―」

当館館長が木村武山とその作品の魅力に迫ります。
講師小泉 晋弥(茨城県天心記念五浦美術館長)
日時3月1日(日曜日) 午後1時30分~(約90分)
会場講堂
定員114名 要企画展入場券(半券可)、当日先着順、申込不要

 

ワークショップ 「武山の描いた仏画を写仏する」

武山作品の一部を紺地の紙に金色で写仏をします。
日時3月7日(土曜日) 午前10時~、午後1時30分~
会場講座室
定員各回20名程度 要企画展入場券(半券可)、当日先着順、申込不要

ギャラリートーク

展覧会担当者が作品解説を行います。
日時2月21日(土曜日)、4月5日(日曜日) 午後1時20分~(約40分)
会場展示室A 要企画展当日入場券、申込不要

会期中のイベント

映画会(五浦名画座)

「海外特派員」(1940年/120分/モノクロ/アメリカ)
日時3月8日(日曜日) 午前の部:9時45分~、午後の部:1時30分~ (各回とも15分前開場)
会場講堂
定員各回114名  無料、当日受付先着順、全席自由


 


掲載日 令和7年9月20日