岡倉天心記念室テーマ展示

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新収蔵資料紹介(後期展示)

新収蔵資料紹介(後期展示)

令和4年度、当館のコレクションに新たに34点の資料が加わりました。本年度のテーマ展示では、2回に分けてその一部を紹介します。

後期展示(9月12日~11月5日<令和6年1月8日まで会期延長>)では、高村光雲(1852-1934)に関する寄贈資料と、新規購入した岡倉天心『茶の本(原題:The Book of Tea)』のフランス語版、スペイン語版を紹介します。

高村光雲は、日本近代彫刻の礎を築いた彫刻家です。幕末から明治初期にかけて象牙彫刻が流行するなか、光雲は木彫に専念し、伝統的な木彫技術と西洋彫刻を融合させた新たな表現を生み出そうとしました。ご寄贈いただいた資料は、光雲門下の小林三郎(1912-1998)が旧蔵した写真アルバムです。アルバムには、小林が撮影した光雲の作品等を中心に、73枚の写真が納められています。

『茶の本』は、天心による英文著書のうち、最も多くの人々に読まれたものです。本著は明治39年(1906)、ニューヨークのフォックス・ダフィールド社より出版されました。天心はボストン美術館勤務時代、婦人たちを相手に時々日本美術や文化について講話を行っていました。その内容はやがて雑誌に発表されましたが、本著はこうしたものがまとめられ、刊行に至ったと思われます。日本の茶道に託して東洋の美と芸術の精神を欧米に紹介した本著は、昭和4年(1929)に初めて日本語訳が刊行されたほか、各国で翻訳がなされ、現在でも多くの愛読者を獲得しています。

展示資料
高村光雲関連写真帳

小林三郎撮影/制作年不詳/当館蔵 (小林育子氏寄贈)

“Le livre du Thé” (『茶の本』フランス語版)

岡倉天心(著) 、長谷川路可(挿絵)、ガブリエル・ムーレ(仏訳)/1927年/アンドレ・デルプック(パリ)発行/当館蔵

“EL LlBRO DEL TE” (『茶の本』スペイン語版)

岡倉天心(著)、アレハンドロ・コール(挿絵)、F.S.モンタネル(西訳)/1946年/モンタネル・イ・シモン(バルセロナ)発行/当館蔵

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