2000年度

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平成12年度(2000年4月~2001年3月)

2000年4月22日(土)~6月4日(日)
企画展 大正ロマンの抒情画家 竹久夢二の世界
企画展 大正ロマンの抒情画家 竹久夢二の世界

竹久夢二(1884-1934)は、大正ロマンチシズムに生きた抒情画家で、物憂げな哀愁ただよう美人画で知られている。本展では、夢二郷土美術館の協力により、明治末期から昭和初期にわたって制作された日本画、水彩画、ペン画、素描など貴重な肉筆画を中心に、北茨城市出身の詩人・野口雨情(1882-1945)との交流を示す表紙絵などを含む241点により、夢二芸術の魅力を紹介した。

入口看板
入口看板
会場の様子
会場の様子
 会場の様子
会場の様子
2000年6月9日(金)~6月25日(日)
所蔵品展 風景へのいざない ―樹のささやき―
風景への誘い

日本の自然は、起伏に富む地形と四季の変化による美しい景観を有している。古来、画家たちはこうした自然を理想化して描いてきた。そこでは山水と共に樹も重要なモチーフのひとつとして様々に描かれてきた。明治時代以降、西洋絵画の影響から光、雨、風など樹をとりまく空間を重視するようになったことで、樹の表情がより多彩に、そして実在感を伴って描かれるようになっていった。本展では、近代の日本画家たちの作品を展示し、そこにみられる様々な樹の表現から画家自身の風景に寄せる思いを紹介した。

2000年7月1日(土)~8月20日(日)
企画展
京都市立芸術大学創立120周年記念展 ―伝統と創造 京都の作家たち―
京都市立芸術大学創立120周年記念展

明治時代、東京美術学校に先駆けて創設され、わが国最古の美術学校として明治13年(1880)に京都府画学校が開校した。その後、校名を変えつつ京都市立芸術大学として現在に至っている。本展では、創立120年並びに大学昇格50年を迎えることを記念し、これまで大学教育に情熱を注いできた作家及び現在大学の美術科すべての教員の作品154点を展示し、戦後日本美術の流れの中で、伝統と創造に培われた京都の美術がどのように変貌してきたか、その全体像を概観した。

入口看板
会場の様子
会場の様子
会場の様子
 会場の様子
会場の様子
2000年8月26日(土)~10月1日(日)
所蔵品展 日本画に描かれた旅情
日本画に描かれた旅情

古来、多くの画家たちは、四季の美しさに彩られた日本の自然や、異国情緒にあふれた外国の風景を描いてきた。画家たちはしばしば日常を離れ、自然との出会いを求めて各地を旅し、その場の感興を情緒豊かに描いている。本展では、中国旅行の所産である横山大観(1868-1958)の「しょうしょうはっけい」をはじめ、千葉県銚子の海・鹿嶋を描いた小川芋銭(1868-1938)の名作「海島秋来」、ヒマラヤの雄大な山容を描いた福王寺法林(1920-2012)の大作「白光のヒマラヤ」など、近現代の日本画家が旅に取材した風景画を中心に紹介した。

2000年10月7日(土)~11月19日(日)
企画展 開館3周年記念展 日本絵画の精華 ―狩野派、琳派から大観まで―
日本絵画の精華

富士美術館のコレクションから、日本絵画の秀作を中心に47点を紹介した。展示は2部に分け、1部は桃山から江戸時代までの絵画で近世作品の持つ重厚な雰囲気を感じ取れる構成とし、2部は明治から昭和にいたる近代の作品で、大観、春草をはじめ、川合玉堂や川端龍子のほか、上村松園、鏑木清方などの作品で紹介した。本展は、当館開館3周年を迎えた記念展として開催した。伝統絵画と近代絵画をあわせて展示し、天心らがめざした日本画近代化における美術的業績を概観するとともに、狩野派、横山大親、上村松園などの名品を一堂に鑑賞できる好機会とした。

会場の様子
会場の様子
会場の様子
会場の様子
会場の様子
会場の様子
2000年11月24日(金)~12月24日(日)
所蔵品展 大観・栖鳳とその周辺 ―東西の巨匠たち―
大観・栖鳳とその周辺

明治維新後の急激な欧化政策は、日本の伝統絵画の世界に大きな変革をもたらした。岡倉天心の指導を受けた横山大観(1868-1958)ら日本美術院の画家たちは、西洋画の長所を取り入れながら伝統絵画の中に様々な可能性を探り、近代国家に相応しい絵画創造を目指した。一方、京都では、円山四条派の流れの中に西洋画の示唆も入れた新しい絵画を創ろうとする動きも見られた。この時期の京都画壇に新風を起こしたのが竹内栖鳳せいほう(1864-1942)であり、後に「東の大観、西の栖鳳」と称された。本展では、明治後半から昭和初期にかけて活躍した大観、栖鳳をはじめ、東西の巨匠たちの秀作を紹介した。

2001年1月2日(火)~2月12日(月・振)
企画展
目黒雅叙園美術館コレクション 雪月花 ―近代日本画に描かれた美―

「雪月花」は、日本の自然風土に培われた四季折々の美しさをあらわすとともに、古来、日本人の独特の美意識として受け継がれてきた。そこにはまた季節の移ろいを慈しむ人々の繊細な心が託されており、絵画の主題としてもしばしば取り上げられてきた。近代においても四季の風景、女性の装い、たわむれる鳥などと結びついて、叙情的かつ鮮やかに描かれている。本展では、目黒雅叙園美術館の所蔵品より、大正から昭和前期に描かれた「雪月花」にちなむ日本画70点を展示し、人々が移りゆく四季に寄り添うように生きていた古き良き時代の一コマを紹介した。

会場の様子
会場の様子
会場の様子
会場の様子
会場の様子
会場の様子
2001年2月17日(土)~2月28日(水)
所蔵品展 岡倉天心と東京美術学校 ―授業課題画作品を中心に―
岡倉天心と東京美術学校"

現在の東京藝術大学の前身である東京美術学校は、明治22年(1889)の開校以来、現在に至るまで多くの優れた画家を生み出してきた。その開校に奔走し、翌23年、27歳という若さで校長となった岡倉天心は、新しい日本画の創造という理想に向かって後進の指導に力を尽くした。本展では、明治時代、東京美術学校に学んだ画家の日本画作品と、在学中に描いた授業課題画とを併せて展示し、天心の果たした美術教育における指導的役割を紹介した。

2001年3月10日(土)~3月28日(水)
企画展 再興第85回院展 茨城五浦展

日本美術院は、明治31年(1898)、岡倉天心(1863-1913)が中心となり設立された美術団体であるが、後に経営難に陥った。天心没後、天心の精神を受け継いだ横山大観らにより日本美術院は再興され、以後、多くの優れた日本画家を輩出してきた。再興第85回院展では、小倉遊亀の遺作「盛花」が話題となった。また平山郁夫、片岡球子をはじめ平成12年度文化功労者となった松尾敏男らの同人作家が力作を発表した。本展では、同人、招待等をはじめ、日本美術院賞、奨励賞、第6回天心記念茨城賞等、受賞作家の作品、あわせて70点を展示紹介した。

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会場入口
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会場の様子
会場の様子
会場の様子
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